前皮神経絞扼症候群
はじめまして。
梅雨のジメジメしたむし暑い日が続いていますね。
私、長く腹痛が続き、先日ようやく痛みから解放されたアラフィフ世代の女性です。
こんな経験はなかなか無いので少しでも似た症状に苦しむ方のお役に立てたらという思いと自身の経験を何かしら記しておきたいという思いから発するつたないブログです。
ご興味のある方は読んで頂けると幸いです。
長いので時系列部分は飛ばして頂いても大丈夫です。
なんとなく腹痛を感じ出したのは6月末です。
最初は食べすぎ飲み過ぎが原因だと思っていました。
現にお酒大好き、美味しいもの食べるの大好き人間です🍻
日に日に痛みがきつくなり市販の胃腸薬を飲み始めました。
年に一回の人間ドックを控えていたので食べすぎを控え、禁酒をしていました。
その間も胃の痛み(その時は胃だと思い込んでいたのです。)が続いており、薬も市販の鎮痛剤を追加して飲んでいました。
以下、時系列で経緯を記します。
7月3日(金)人間ドックへ
胃のバリウム検査の際にも胃痛の症状を伝えて念入りに診て頂いたものの特に異常は見られず。
7月4日(土)友人宅での飲み会に参加
胃痛を繰り返し、お酒は進まず途中で鎮痛剤を飲む始末。
7月6日(月) 仕事を朝休み近くの胃腸科へ
胃痛を訴え、胃カメラの予約と数種類の胃薬を処方してもらい、痛みが取れる事を期待しつつ薬の服用を開始。
しかし痛みはよりきつくなり翌日会社に行ける状態ではなく、薬局で買ったきつめのバッファリンを飲んでなんとか凌いでいました。
7月8日 (水)痛さに耐えられず、再度胃腸科へ。
翌週に予約していた胃カメラを午後からしてもらえる事になり、同日二回目の通院。
胃カメラが終わり、撮影の結果を先生より説明。
細胞結果は一週間後との事でしたが、カメラで見た限りでは慢性胃炎はあるものの特段異常は見られないとの見解。
薬を追加してもらい帰宅。
7月9日 (木)鎮痛剤で凌ぎながらの出勤
しかし定期的に来る痛みに仕事に集中出来ず。
7月10日(金)会社休んだ
休んだところで痛みが襲うので飲み食いも怖い。
毎夜2時に痛みで起きるので寝るのも怖い。
痛みが引いたところで一気に家事をこなすがまた痛みが襲う。
バッファリンもそれほど効いているとは思えない。
胃の痛みにバッファリンはご法度との意見からやめてブスコパンを飲み始める。
しかしバッファリンほどは効かず。
7月12日(日)痛みをなんとかしたくて市の応急処置センターへ
ここでの出会いが私を痛みから救うきっかけとなる。
センターにたまたま担当されたT医師が痛みの症状からこれは胃の痛みでは無いとの意見。
神経ではないか?ただ病名は咄嗟に出なかったよう。
たけしのTV番組でも紹介されていたようだ。
押さえても痛みを感じる部位が見つからず。
取り敢えずT先生の名前と開業先を聞き帰宅。
7月13日(月)痛み変わらずで出勤
痛みが昼前に襲う。
昼から帰る。
7月14日(火)1日早いが胃カメラの細胞結果が出てる事を期待して胃腸科へ
結果が出たが、痛みに繋がるものは見つからないとの事。
市内の総合病院に行くよう紹介状を準備してもらった。
7月15日(水)総合病院の消化器内科へ
紹介状の内容確認後、CTと腹部エコーを撮ってもらったが特段異常は見られず。
再度造影剤入りCTと血液検査を受けたが結果は同じ。
内臓の異常は見られない。
痛み止めと胃の動きを小さくする薬をもらった。
ここまで検査して異常が無いのなら私は病気では無いのかも?というぬか喜びから、これまで食べるのも怖く控えていたが、昼に握り寿司を買ってパクパク食べ始めた。
そしたら急にまた激痛が襲い始めた。
あ〜もうどうしたら良いの?
と思い出したのが日曜日に掛かった応急処置センターで診て頂いたT先生の言葉。
もしかすると胃でもなく?他の何か?
痛みが引いてからその先生の開業されている場所を調べて訪ねた。
診察を受け、痛みの説明を2時間近く受けた。
「前皮神経絞扼(コウヤク)症候群」に近い症状との事。
ただ引っかかるのは昼食を食べて痛み出したこと。
神経絡みなら食事は関係無く、もし食事が関係するなら神経性膵炎の可能性もある。
説明を聞くうちになんだかその膵炎のような気がしてきた。
まず膵炎の薬を処方してもらい様子見となった。
毎回病院へ行く時はそうだが、藁をもすがる思いだ。
7月16日(木)出勤
痛みは薬を飲んでも変わらず。
鎮痛剤をロキソニンに変えたところ、キツいだけに効いているよう。
病気が分からない心配がまた復活し、翌日も鎮痛剤で凌ぎ続けた。
7月18日(土)朝激痛が、
やはり神経の痛みではないか?それなら痛みと向き合わなければ解決しない。
ロキソニンを我慢して激痛に耐えながら痛みの部位を特定すべくおなかを数カ所押さえてみた。
多分ここだ!というみぞおちの左側にマジックで印を付けた。
痛みが引いたところで、T先生の内科へ。
私は真っ先に先日聞いていた病名「前皮神経絞扼症候群」だと思うと伝えた。
かなり珍しくマニアックな病気のようだが、消去法からするとこれしかない。
食事については多分痛みのくる時間帯とたまたま重なったのではないか?とも伝えた。
今は一般人もインターネットで病気について調べる事が出来るので治療の方法も当たり前だが見たりしていた。
痛みの局所へ麻酔薬を打つ、簡単な治療方法だがそれがこの内科でしてもらえるとは思ってなかった。
私は医療従事者、関係者でもなく知見は乏しい。
暫くすると、すぐ注射します!との言葉。
えっしてもらえる?ほんと?
横になって先生が再度痛みの局所を見極める為、腹部を押さえ始めた。
しかしながら、痛みが治まってから来てるので、どれだけ押さえても痛くないのだ。
両足を少し上げるようにとの事。
腹筋に力が入ったところで私が今朝マーキングしたみぞおちの辺りを押さえたらわずかながら痛みを感じた。
手応えを感じた先生はその箇所へ注射をした。
私としては不安もあるので予備的に何箇所か打って欲しかったが、結局打った箇所はその1箇所のみ。
先生は多分これで楽になると思うが念のため24時間痛みが出ないか様子を見るようにとの事。
空回りが続いたこれまでがこれまでだっただけに、にわかに痛みが引くとは信じ難かったが取り敢えず帰宅して様子を見る事にした。
同夜まで時折神経が暴れ始め、麻酔薬と戦うような感じがあったが鎮痛剤の服用を我慢して様子を見てもこれまでのような痛みが出ることはなかった。
夜もしっかり眠れて、翌日日曜日も朝から痛みを感じる事なく過ごせた。
24時間が過ぎて安心が、ほんと安堵が幸せと共に押し寄せた感じだ。
その後も痛みは出ていない。
長々と時系列で今回の痛みの経緯を書きました。
苦しんだ二週間、思い込みからたくさんの時間とお金も使い、また周りにも心配と迷惑をかけました。
痛みは本当に辛い。
余裕が無くなり、仕事もプライベートも楽しめない。
せめて病名だけでも解ればもう少し早く痛みから解放されていたはずです。
この「前皮神経絞扼症候群」ですがあまり知られていない病気だそうで簡単に治るもののその病名まで行きつかない。
この病気についてはインターネットで検索するといくつか医師の書いた記録があるのでご興味のある方は参考になさって下さい。
今回私は幸いにも日曜日に掛かった名医のT医師のおかげでその病名を知り、また回復する事が出来ました。
もし、私のような症状で悩んでいる方がいらっしゃる場合はお腹が痛い = 内臓疾患 とは限らない!
と頭の片隅に置いておいて下さい。
医師への伝え方を気を付ける事も大事です。
みぞおちが痛い = 胃が痛い とは限らない!
今回長く病名が解らず痛みに耐えながらストレスやフラストレーションが溜まる日々でしたが、今となっては健康の有り難さが身に染みて分かる貴重な体験ではありました。
皆さんもご自身を労り、健康に前向きに過ごしましょう。
健康に感謝‼️